金融/マーケティング分野の事例
マーケティングや金融分野の翻訳では、技術文書と比較して、ソース言語とターゲット言語のそれぞれの国で利用されている制度や製品の違いを考慮に入れる必要があります。特に、マーケティング関連の書類を翻訳する場合は、ある言語で通用する表現が別の言語で通用するとは限りません。こんなとき、翻訳者は創造力を発揮して、お客様の伝えたいメッセージを原文とはまったく異なる言葉で表現しなければなりません。
その好例は、海外市場に進出する前に社名の変更を計画していた集積回路メーカーから依頼のあったプロジェクトです。クライアントは、米国の大手自動車メーカーが南米で犯したような過ちを回避したいと考えていました。その大手自動車メーカーは、新しく売り出す小型乗用車に、スペイン語では「走らない」という意味の名前を付けてしまいました。クライアントから依頼のあったこのプロジェクトでは、3 つの社名候補に妙なニュアンスがないか、あるいは否定的な意味合いがないかを JLS の各国語のプロが評価しました。その結果、リストの中には極めて滑稽なものが含まれていることがわかりました。たとえば、ある名前はフランス語で「臭い」という意味を持っていました。提出した評価結果は、クライアントが決定を下すための有用な情報となりました。

