IT/情報通信分野の事例
埋め込みチップ用リアルタイム OS デベロッパからの依頼は、ソフトウェアマニュアル 10 冊、英単語数にして 30 万語を超えるドキュメントの和訳を 3 ヶ月以内に仕上げてほしい、というものでした。しかも、技術的に正確なだけでなく、あたかも日本語で執筆されたように読みやすく、かつ米国の高水準なテクニカルライティングを反映させたドキュメントを、FrameMaker を用いて制作するようにとの要求仕様がついていました。
翻訳者 3 名、技術エディター 2 名、日本語版 FrameMaker に精通したレイアウト出版スペシャリスト 2 名、校正者数名を選定し、チームを率いるプロジェクトマネージャーを決定して、早速、作業開始です。FrameMaker を使用しない翻訳者には、RTF 形式に変換したファイルを提供します。また、複数の翻訳者間で、用語の一貫性を保つために、翻訳メモリツールを活用しました。
IT/情報通信分野では、こんな事例もあります。世界でも有数のコンピュータメーカーのソフトウェア部門は、25 年来のお得意様です。最近の仕事は、2種類の OS 用のソフトウェアマニュアルを各 8 冊ずつ、合計 16 冊を英訳することでした。技術的に正確な翻訳を、洗練されたライティングスタイルで、という基本条件に加えて、極めて複雑なクライアント指定のレイアウトガイドラインに従わなければなりません。
このクライアントとは長いお付き合いで、プロジェクトに従事する翻訳者やエディターは、ドキュメントのスタイルや仕様をよく心得ています。合計 14,000 ページ余りを 6 ヶ月で仕上げるという短い納期にもかかわらず、翻訳作業は順調に進みます。続いてレイアウト出版スペシャリストが、数千におよぶグラフィックスの内容修正と新しいフォーマットへの変換作業に取り組みます。最後に、マニュアル全体をオンラインバージョンに変換して、この大掛かりなプロジェクトの完成です。

